.......2005年01月17日 (Mon) .......

■いいこと?真紅。水銀燈は――私は、壊れた娘なんかじゃあない……!
【更新時間 25:29】


突発不定期連載SS:自信家なウルフと気ままな海蛇サーペント。 Phase.2-海蛇-

「……ふぅ。一息ついたら早速、瑞葵ちゃんを探しに行きましょう。」
ひとしきり遠吠えを終えると、彼女は腰を落ち着けた。
彼女の考えが早計である事を一つ、忘れたまま。
「さて……では、瑞葵ちゃんを探しに…………あ!」
そう、彼女は失念していた。
「瑞葵ちゃん……何処にいるのかしら……?」
海蛇ミズキの居場所を、彼女は知らなかったのだ。

“旅妃”と呼ばれる彼女は大の冒険好きとしてネオシスター中に知られていて、領地テリトリーである海中よりも冒険先となる陸上の方でこそよく見られる、という変わり者である。
さらに、偶然に彼女と出会うことはあっても、実際に探そうとすると果てしなく時間がかかる、と言われるほど発見することは難しいらしい。
「ぐっ……わたくしったら、重大なことを忘れておりましたわ……これでは作戦が成り立ちませんわ……」
どうやら、彼女は忘れていたらしいが。

枯れ落ちた木の葉を踏んだ音が彼女の近くで聞こえたのは、丁度その時だった。
「―――!!」
彼女とて戦士である。その葉の音だけで、一瞬にして警戒心を一帯に張り巡らせた。
「……誰なのですか? 姿を現しなさい。」
その声は、先刻までの何処か穏やかだった声とは違う。
まさしく、幾つもの闘いを越えた戦士の、低い声であった。
だけれども。
「やっぱりそうだ……絵梨朱ちゃんでしょ?」
それに引き換え、その相手の声はとても幼く澄んでいた。
「……まさかと思いますが……」
彼女の周囲に一本だけ、ポツリと存在する樫の樹。
その根本の陰に、少女がいた。
白銀の鎧。両の腕に巻かれた大蛇。その大蛇の尾は頭部の右側に集められ、そのまま頭部へと接続されている。
「瑞葵ちゃん、ですか?」
彼女が求めようとしていた存在の姿が、そこにあった。
「あー、やっぱりそうだった〜♪ 遠吠えが聞こえたから、ちかいのかなぁ〜って思ったの〜」
その幼い少女はある程度の間合いまで駆け寄ってから、改めてニコリと笑った。

……その少女には、毎回のことながら緊張感という物が無かった。
自分の種の繁栄を賭けた闘い(人によっては、他の意味も含まれてくるが)だというのに、全くそういう気配が無いのだ。
その割には、犠牲をもとにして得たモノ変身眼を持ち、闘う気はあるように思われるのだけれど。
ともかく、あの見つけ難い海蛇標的が目の前に立っているとなれば、この機を逃すわけにはいかない。
『……ですが、どう彼女を説得いたしましょうか? 媚びる? 脅す? 欺く? それとも……?』
策はいくらでもある。しかし、いくら幼いとは言えどカテゴリーQ。そう簡単に引っ掛かってくれるほど、甘くはないだろう。
でも、ここで何も喋らずにいたら不審がられる可能性もある。
「……瑞葵ちゃ……」
「ねぇ、みずとキョウリョクしない?」
口を開いた瞬間、少女はそう言い放った。


シィィィィィィィーーンクゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーー!
麻:スゥゥゥーーーイギィィィィィィーーーーーントゥゥゥオオオオォォォォォーーーーー!
今更ローゼンメイデン。あぁそうです!今更で何が悪りぃですか!(急に翠星石化


世界の果てに聞こえる、ほんの些細な幸福の詩。について。>
こちら、未菜山さんのメルマガ『Can't take my eyes off of you』にて行われた第3回SS大戦で公開された作品デス。
負けたのに何で、とお思いデショウが、それはコレが敗者復活戦だからデス。(核
ちなみに配信日は9/27デス。

で、六寺にしては珍しく、完全オリジの作品でございマス。
今回はテーマ無しだったのデスが、特殊ルールのテーマ追加の方をしたら……

「メイドさんで。」


………(;゚д゚)

じいやさんや頼子さんにしようかとも考えマシタが、結局オリジに。
その結果、決勝進出が叶いマシタ♪
そのときの心境としては、ホントに秋瑠さんに感謝しマシタ〜。(昴くんにはしないのか)

(以上、12/9日記より再掲)
ということで、『深い話をする〜』とかなんとか言っといて放置しっぱなしだったこのネタにいきたいと思うデス〜。
麻:はぁ。
で、それにあたってゲストをおよびしマシタ〜♪



つづく







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