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「ふふふ……やぁっとできました〜!!」

夜の忍宅……そこに叫びが聞こえた。

「これで拙者と楓ちゃんは……くへへへへっ」













Happy birthday Kaede!!

ちぇんじんぐ まい ???













翌日、あおば公園。

「ねぇねぇ、いずみちゃん?」

「なぁに、楓ちゃん?」

「忍ちゃん、楓に何のご用件があるのかなぁ?」

「呼ばれたのは楓ちゃんだし、わたしにはわからないよ……」

「あ、そ、そうでした……けど、ホントにわかんなくって……」

「う〜ん……何だろうね?」



……ガサッ

「ふふふ……来ましたね、楓ちゃん……いずみちゃんもいるのは計算外でしたが……」

忍は ポケットから なにかをとりだした

「この92日間、懸命に作り上げたコレを使えば……」



「あーっ! 楓ちゃんにいずみちゃ〜ん!! やっほー☆」

「あ〜、ほんとだ〜♪」

「うん…そ、そうだね……」

「乃彩ちゃんに弥水ちゃんに逢ちゃん♪」

「こんにちは♪」

「こんなトコで会うなんて偶然〜♪」

「ね〜☆」



「ふ、増えた……」

忍は うなだれた

「しかし! コレは一人にしか効かないスグレモノ! コレさえあれば……」

「あれば?」

「どーなるの?」

「使えば、拙者の夢のかえd……って!! 菊依ちゃんに璃璃夢ちゃん!? こんなところで一体ナニを?!」

「シノブ、カタカナは良くないっt」

「そういう忍ちゃんこそ、何をしてらっしゃるのですか?」

「「流されたっ!?」」

「そ〜れ〜に〜、その手に持ってるアヤシ気なヤツは〜?」

「に、ニヤニヤしながら近付いてこないでくださいーっ!」

「だって、すっごい気になるもん……ねぇ、菊依ちゃん?」

「えぇ……菊依の楓ちゃんにナニをするのかも……。

「こ、怖いです! 怖いです、菊依ちゃん!」

「あ〜、アタシも気になる〜。」

「みずも〜♪」

「って、こっちも増えてますぅ!!?」

「あら、海羽ちゃんに瑞葵ちゃん、いつの間に?」

「アタシは9行上くらいからいたけど?」

「みずはさっき、海羽ちゃんの後つけて来たの“さばいばるぎじゅつ”使いながら来たよ〜♪」

「(せ、拙者が気配に気付かないなんて……)」

「(中々やりますわね……)」

「単に存在感の問題じゃ……」

「あ、あんですとー!!?」

「ち、ちがうもん、ちがうもんっ!?」

「なにを〜! え〜い、カークリノーラス、やっちゃえ〜!」

「あ、ちょ、みんな落ち着……あ゛っ!!」



ぽ〜ん……かしゃ〜ん……



「「「「「あ゛。」」」」」

「「「「「へ??」」」」」



ぼわんっ!!

「な、なんですか、これは〜!」

「け、けむいよ〜……」

「な、なにもみえない〜!」

「こほっ、こほっ……」

「こ、こらー!どこさわってるんだーっ!」

「ああっ!ご、ゴメンナサイっ!」

「し、忍ちゃん、この煙は……?」

「………分量……間違えたのでしょうか……?」

「あいたっ!」

「や、やんのかこら〜!(萌え声)」

「……ポッ。」

「「「!!?」」」



「……やっと、煙がはれてきたね?」

「そーなの、菊依ちゃん? やっぱ背が高いと……」

「はい? 菊依は何も言っておりませんよ?」

「今言ったのは楓ですよ?」

「だって、今の菊依ちゃんが……って、璃璃夢ちゃん? 何で一人称が“菊依”なの? それに菊依ちゃんは“楓”って……」

「そういう逢ちゃんこそ、やけに多弁で……え?」

「「「「「ああーーーっっ!!」」」」」

「か、楓、すっごく大きいです?!」(CV:菊依)

「菊依には……尻尾に羽根が……。」(CV:璃璃夢)

「私……なんかす〜ごいフリフリしたの着てる〜」(CV:逢)

「アタシ……なんか、動きがニブくなった気が……」(CV:弥水)

「ワタシ、バット振りたくなってきた……」(CV:海羽)

「「「!!?」」」



「もしかして、みんな別々の身体になっちゃってるのかなぁ?」(CV:菊依)

「みたい……ですね。」(CV:璃璃夢)

「何が原因って言えば……」(CV:弥水)

「あのケムリ、だよね。」(CV:海羽)

「つまり……コレって……」(CV:弥水)

「………忍ちゃん!!」(CV:璃璃夢)

「!!!??」(CV:忍)

「どういうことか説明してもらおうか、なぁ?」(CV:弥水)

「場合によっては、タダじゃ済みませんよ?」(CV:璃璃夢)

「……ち、ちがいます……あ、あたしは逢です……。」(CV:忍)

「何を言うかー!」(CV:海羽)

「き、きっと乃彩ちゃんに……忍ちゃんが……」(CV:忍)

「そういえば、乃彩ちゃんは?」(CV:菊依)

「菊依の中に楓ちゃんが……萌えです……」(CV:璃璃夢)

「あ、いた〜」(CV:逢)

「……へ、へへへ……」(CV:乃彩)

「じゃあ改めて、どうしてこうなったか教えてもらおうか、なぁ?」(CV:草加雅人)

「ちゃんと答えてくださいね?」(CV:璃璃夢)

「は、ははははは……」(CV:乃彩)



「じゃ、これは人格入れ替えの秘薬だったですか?」(CV:菊依)

「で、ホントは2人分だったけど、分量間違えて10人かかっちゃった、と……。」(CV:弥水)

「……はい。」(CV:乃彩)

「で、解毒の方法は……?」(CV:璃璃夢)

「そ、それは………その……」(CV:乃彩)

「ど〜したの〜?」(CV:逢)

「あの………」(CV:乃彩)

「ねぇ、そー言えば、さっきからカークリノーラスが見当たらないんだけど?」(CV:海羽)

「そういえば……さっきから楓ちゃんといずみちゃんと瑞葵ちゃんの身体も……見当たりません……。」(CV:忍)

「えぇっ?!」(CV:菊依)

「今ので何かあったとしたら……大変ですね……楓ちゃんの身体に何かあったら……」(CV:璃璃夢)

「あ、あそこにいるじゃん♪」(CV:弥水)

「おーい、カークリノーラス〜!」(CV:海羽)

「3人ともー、何やって……!!」(CV:弥水)

「「「!!??」」」

「わんっ、わんわんっ!!」(CV:瑞葵)

「あうぅ〜、やめてよ〜!」(CV:いずみ)

「と、止まってくれないと困るよ〜!」(CV:楓)

「わぅ〜…わんわん!」(CV:カークリノーラス)

「み、み、瑞葵ちゃん、どーしたのさ!!」(CV:弥水)

「き、気がついたらわたし、楓ちゃんになってて、その、瑞葵ちゃんが!」(CV:楓)

「みずが……いずみちゃんになってて……みずの身体、どーしちゃったのかなぁ……ぐす…。」(CV:いずみ)

「まさか、カークリノーラスが!?」(CV:海羽)



「あ〜……ドッと疲れましたわぁ〜……」(CV:璃璃夢)

「とりあえず、カークリノーラスちゃんが落ち着いてくれてよかった……」(CV:楓)

「わんっ♪」(CV:瑞葵)

「でも、どーしたらいーですか…? 乃彩ちゃん、ずっとカークリノーラスさんの中に入ったままなんですか?」(CV:菊依)

「くぅ〜ん……」(CV:カークリノーラス)

「ぐはっ……乃彩ちゃんってば……愛くるしい……。」(CV:璃璃夢)

「それに……みんなもこのままじゃ……」(CV:忍)

「よくない、よねぇ……」(CV:弥水)

「……うん……。」(CV:いずみ)

「あ、そーいえば、シノブ!」(CV:海羽)

「は、はい!」(CV:乃彩)

「さっき、解毒の方法を言いかけてたけど……どうしたらいいの?」(CV:海羽)

「けど、璃璃夢ちゃんがその話を切った気が……。」(CV:弥水)

「く、薬は……一応あります……けど、二人分だけで……」(CV:乃彩)

「……ダメ、ですか……。」(CV:璃璃夢)

「さすがに分けきらないよねぇ…」(CV:楓)

「どうにか……ならないですか……?」(CV:菊依)

「「「「「「……………。」」」」」」

「けど……最終手段があります……。」(CV:乃彩)

「「「「最終手段?」」」」

「先刻は恥ずかしくて言えなかったのですが……楓ちゃんがちょっと萌えだったので教えますが一個だけ、手段があるのです……。」(CV:乃彩)

「で、それってどうやるの?」(CV:海羽)

「……接吻、です……。」(CV:乃彩)

「「「「「!!!!!???」」」」」

「……“せっぷん”って、なに?」(CV:いずみ)
「……“せっぷん”って、なんですか?」(CV:菊依)

「「「「「「………!!?」」」」」」

「「……萌え。」」



「じゃぁ……入れ替わっちゃった人と……その……すればいいの?」(CV:忍)

「な、なんつー恥ずかしいやり方を……」(CV:弥水)

「だって、最初は拙者と楓ちゃんだけのはずでしたし……」(CV:乃彩)

「でも……それってできないよね……」(CV:楓)

「ど、どうしてですか?!菊依は楓ちゃんとキスできるというのに!」(CV:璃璃夢)

「わぁんっ! わんわんっ!!」(CV:カークリノーラス)

「だって、入れ替わり方が……」(CV:楓)

楓→菊依→璃璃夢→海羽→弥水→逢→忍
↑                ↓
いずみ←瑞葵←カークリノーラス←乃彩

「……って、一方通行だもん……。」(CV:楓)

「うぅ……」(CV:璃璃夢)

「きゅぅ〜ん……」(CV:カークリノーラス)

「そんなに落ち込まないで、乃彩ちゃん」(CV:逢)

「わぅ……わぅ〜ん……」(CV:カークリノーラス)

「いいこいいこ〜♪」(CV:逢)

「(は! 菊依としたことが、乃彩ちゃん争奪戦に一歩遅れを……)」(CV:璃璃夢)

「……あれ?いつの間にかカークリノーラスちゃんと璃璃夢ちゃんがいなくなってますよ?」(CV:菊依)

「え?……あ、ほんとだ……」(CV:忍)

「瑞葵ちゃんもじゃない?」(CV:弥水)

「どこに行っちゃったんでしょう…?」(CV:楓)



あおば公園の外れ、遊具の裏側。

「……ぅ〜ん……何かしっくりこないんだよねぇ〜。」(CV:海羽)

「わふ?」(CV:瑞葵)

「いつもより視点高いし、羽もしっぽもコウモリもないし……」(CV:海羽)

「わんっ、わんわんわわわんっ」(CV:瑞葵)

「うん、カークリノーラスなんてミズキになっちゃったしねぇ〜」(CV:海羽)

「わわわんわわんっ」(CV:瑞葵)

「……………。」(CV:海羽)

「わうぅ?」(CV:瑞葵)

「………う〜ん……キッスかぁ……」(CV:海羽)

「……?」(CV:瑞葵)

「にーさまとしても戻らない、かなぁ?」(CV:海羽)



「あ、あわわ、みずと海羽ちゃんが……って、中はカークリノーラスちゃんと璃璃夢ちゃんだけど……ど、どーするんだろ……」(CV:いずみ)

「あ! いずちゃ……じゃなくって、瑞葵ちゃん!」(CV:菊依)

「菊依ちゃ……じゃなくて、楓ちゃん?!」(CV:いずみ)

「こんな隅っこでどうしたですか?」(CV:菊依)

「あ、えええと、そその〜……」(CV:いずみ)

「わわわわわっ!!」(CV:海羽)

「「!!?」」

瑞葵と楓は 声のするほうを ふりむいた!

「急にどーしたの、カークリノーラス!」(CV:海羽)

「わんっ!! わわわんわぅーんっ!」(CV:瑞葵)

「………み、瑞葵ちゃんと……海羽ちゃんが……」(CV:菊依)

「……楓ちゃん……あれはみずじゃなくて……カークリノーラスちゃんで……」(CV:いずみ)

「……とにかく……」(CV:菊依)

「「たわむれてるーっ!」」

「!? き、キクエにイズミ!? なんでここに……」(CV:海羽)



「チュッ。」



「「あ。」」

「!!?」



ぼふんっっ!!



「「「ひゃああっ!!?」」」











「うぅん……あれ?」

「あ、楓ちゃん、ダイジョウブ?」

「カエデってば、なかなか目を開けなかったから、死んじゃったかと思った〜☆」

「わんっ♪」

「へへ……。」

気がついたら、楓は元にもどってました。

どうやら、みんなもちゃんと元にもどったみたいです♪

「……さっきのは、3人のヒミツにしてね…?」

「カエデが寝てる間にミズキと決めたんだけど、アレはなかったことにして!」

「はい、わかりました!」

「あ、楓ちゃーん♪」

「あー、いずちゃ〜ん☆」

とってもどたばたしたけど、楽しかったです♪































「待ったーッ! なんじゃその終わり方ーッ!」

「海羽ちゃんったら何ですか? 折角、楓ちゃんがほんのりと終わらせてくれたのに。」

「菊依ちゃんを含め、アタシ達みんな忘れられてるじゃん!」

「乃彩たちは、出番自体少なかったけど……」

「ぐ、ぐぅ……確かに……」

「ほぇ、そうだった?」

「ひ、弥水ちゃん……」

「拙者なんてずっと怒られてましたよ!?」

「「「自業自得でしょ?」ですわね。」だよ。」

「(撃沈)」

「で、忘れられてるからって、何かするんですか?」

「それが浮かべば苦労しないってもんよ」

「何も考えてないんだ?!」

「このままでもよくないの?」

「でも……出てきたからには、何かしないと……。」

「あ、思いついた!!」

「ホント、海羽ちゃん?!」

「あのね、某最終幻想ではね、START+SELECT+L1+L2+R1+R2を同時押しで、“ソフトリセット”ができるんだよ!」

「で、それをするんですか?」

「いえす、おふこーす!! それじゃ、ポチッとな。」





START+SELECT+L1+L2+R1+R2






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あとがき


以上、六寺のあらデシタ〜









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