四葉は最近ギモンに思うことがあるのデス… 兄チャマをチェキしていて気付いたのデスが… 兄チャマはこのところ毎日毎日、春歌ちゃんと遭遇しているのデス! 昨日も、一昨日も、ずっとそうなのデス! 兄チャマが行くところ行くところに春歌ちゃんがいて…四葉がチェキしてもなかなか兄チャマに会えないのに… それで四葉は、春歌ちゃんは四葉よりも兄チャマのことを知っていて…もしかしたら、兄チャマを全部知っているんじゃ、と思ったのデス… けど、四葉は兄チャマのことをイチバン知っていたいのデス! そこで四葉は、春歌ちゃんの行動をチェキしようと動いたのデス |
〜翌日 天候、晴天〜 …バタン。 ムムッ!春歌ちゃんが家から出てきマシタ! 「今日は薙刀のお稽古を終えたら、明日の準備をしなくてはいけませんわね♪」 …なるほどチェキほど…今日はお稽古なのデスネ……けど、明日の準備って何デショウ?とにかく尾行するのデス! …まず春歌ちゃんは、真っ直ぐ道場に向かいマシタ。特に何もなかったデス…兄チャマにも会いませんデシタし… その後、四葉は道場の前の茂みでシッカリ待ち伏せして春歌ちゃんを待っていたんデスが……四葉、失敗しちゃいマシタ…。 あんまり日当たりが良すぎて…なんだか四葉、ほわほわしてきて…思わず寝ちゃったんデス……。 起きたらもう、空はキレイなオレンジ色で……大失敗デス…。 明日こそ春歌ちゃんの秘密をチェキするデス! 〜翌日 天候、曇〜 …バタン! …ムムッ!春歌ちゃんが家から出てきマシタ! 「いけないですわ!このままではお約束の時間に遅刻してしまいますわ!」 あっ!春歌ちゃん、走ってっちゃいマシタ!一体どうしたん……ハッ!追いかけないとデス! …ハァ…ハァ…は、春歌ちゃん…足、速いデス…見失っちゃいマシタ………デスが…『お約束』って…昨日も『明日の準備が〜』って言ってたし…何デショウ? ………もしかして…春歌ちゃんは…兄チャマと…デートの約束を…?そ、そんなことないデス!今日兄チャマは何にも予定がない………あ!もし、春歌ちゃんは昨日…四葉が寝てるうちに兄チャマに会って…約束をしたとしたら……ワー!大変デス!!急いで兄チャマのおうちに向かうデスーっ! ………兄チャマ…お留守デス……やっぱり、春歌ちゃんといっしょに……ううん!きっと兄チャマは偶然出かけただけデス!探偵はあきらめちゃいけないのデス!もっといろんな所を探すデス! 学校…いないデス……ベティーズ…いないデス……図書館…いないデス……河原…いないデス…… 兄チャマ!どこにいるのデスか?! …四葉は公園まで来マシタ…けど、兄チャマは全然見つかりませんデシタ…。どこに行っちゃったんデスか…?兄チャマ…。 そう、口に出して言ったら、ナント!兄チャマが自転車を押して公園に入ってきたのデス!四葉、兄チャマーっ!って呼ぼうとしたのデスが…兄チャマの後ろには…春歌ちゃんがいて……ふたりでとっても楽しそうに…笑ってお喋りしてマシタ…。 兄チャマ、四葉に気がついて「おーい!四葉ー!」って、声をかけてくれマシタが…四葉、なんだか悲しくなって…逃げ出しちゃいマシタ…。 その時、兄チャマも春歌ちゃんも四葉を停めようと叫んでマシタが…四葉は振り向かないで走って帰りマシタ…。 〜翌日 天候、雨〜 ……………………今日は…お部屋にこもりっきりでお留守番デス…。雨も降ってマスし…こんな気分じゃ…チェキする気にもなれマセン… …兄チャマと春歌ちゃん…とても楽しそうデシタ…。きっと四葉…春歌ちゃんに負けちゃいマシタ…。ぐすっ…兄チャマ……ウワーーン! 「ピンポーン」 …ぐすっ……こんなときに誰デショウ…?四葉は今、誰にも会いたくないデス…。 「四葉ー?いるんだろう?」 あ…兄チャマ…。 「いらっしゃらないのですか?四葉ちゃん?」 …春歌ちゃんも…… 「な、何デスカー?」 できるだけ、いつも通りに言ったはずなのに…声がちょっと裏返っちゃいマシタ…。 …コツコツコツコツ……アレ?こ、こっちに向かってきてるデス?! 「こ、こっちに来ないでクダサイ!」 「どうして?」 「それは…」 言えるわけないデス…さっきまで泣いてたからなんて… 「四葉…入るよ…。」 「ダ、ダメデス!」 …ドア、開けられちゃいマシタ…。 「…四葉……。」 「四葉ちゃん…。」 ……四葉の顔、きっとグチャグチャデス…。ふたりとも、とても心配そうな顔をしてマス…。 四葉たち、ずっと黙ってマシタが…兄チャマが口を開きマシタ…。 「…四葉…何で、昨日……僕らから逃げるように…帰ってっちゃったの…?」 「……………………。」 …言えないデス…。兄チャマには言えないデス…。 「…兄君さま、ワタクシにお任せできませんか?」 四葉が黙っていると、突然春歌ちゃんが言いマシタ。兄チャマは最初ビックリしてマシタが、「殿方では分からないこともありますわ。ここはワタクシに任せてください」って春歌ちゃんは言って、兄チャマをお部屋の外に出しマシタ…。 そして、春歌ちゃんは四葉と向き合うように座りマシタ。 「…話してくれませんか…?」 四葉、ちょっと考えマシタ…。 「…言っても…嫌わないデスか…?」 「大丈夫ですわ…」 フシギデス…なんだか安心した気持ちになりマシタ……春歌ちゃんのことなのに… 「四葉…昨日の兄チャマと春歌ちゃんを見て……負けちゃった、って思ったの…」 「負け、ですか?」 「そうデス…。春歌ちゃん、昨日もその前もずっとずーっと兄チャマといっしょデス…それに、とっても仲良しデス…。だからきっと、四葉より春歌ちゃんのほうが…兄チャマのいろんなことを知っていると思って……四葉が兄チャマのこと一番知っていたかったのに…」 そう言ってたら、春歌ちゃんは?マークを浮かべて四葉に言いました。 「…?ワタクシ…そんなに兄君さまに自分からお逢いすることができてないのですが…?」 「…ハイ?」 四葉、最初はマッタク意味がわかりませんデシタ…。 「…どういうことデスか?」 「ワタクシから兄君さまにお会いすることはなかなか出来ないのですが……そうですわね…あれほどお会いできたのは、奇跡ですわ♪」 「奇跡…デスか?」 「そうですわ♪昨日は鞠絵ちゃんのお見舞いに行ったのですが…電車に遅れそうになってしまいまして…そしたら、兄君さまが自転車に乗ってきてくれて…自転車で送って下さいましたの♪」 「へ?昨日は兄チャマとお出かけの約束を…」 「いいえ、していませんわ♪ワタクシが兄君さまのことを想うと、なぜか本物の兄君さまが現れてくれるんですわ♪」 「えー!春歌ちゃんズルイデス!四葉が兄チャマのこと、いーっぱい考えてもなかなか逢えないのに…ズルイデス!」 「…ですが……そうですわ!それなら、今度いっしょにお買い物に行きませんか?ワタクシ、四葉ちゃんに聞きたいこともいくつかありますし♪」 「あ!とってもいい考えデス!もしかしたら兄チャマに会えるかも…」 「では、土曜の午後に行きましょう♪よろしいですか?」 「ハイデス!」 いつの間にか、四葉は笑顔になってマシタ…♪ 四葉が返事をすると、春歌ちゃんは立ち上がってからこう言いマシタ。 「…ワタクシも、兄君さまの一番になりたいと思ってますわ…。勿論、四葉ちゃんにも負ける気はありませんわ…」 「…四葉だって…負けないデス…!」 四葉はナゼか、自信を込めて言えマシタ…♪ 〜土曜日 天候、快晴〜 「あっ!兄チャマデス!」 「兄君さま…♪」 「あれ、四葉に春歌、どうしたの?買い物?」 「クフフゥ♪そうデスよ、兄チャマ!」 「わわっ?!四葉、急に抱きつくなってば…」 「兄君さまも、いっしょに参りませんか?」 「は、春歌まで〜……」 Which is chosen? 〜Fin〜 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||